Tuesday, March 5, 2013

本日は定例のラボセミナー。一人目は森林からの有志参加の学生?いちおう海洋のラボなので、それなりに内容を調整しないと学生もついていけないはずなのですが、専門的用語を駆使して詳細な解析をひたすら話すという残念なプレゼン。データ自体はとても貴重なものはずなのですが、イントロでその重要性を非専門化向けに説明しないので、なお残念。

続きましては、古典論文の輪読。一本目は種-個体数分布(SAD)について。
MacArthur RH (1957) On the Relative Abundance of Bird Species. PNAS 43:293-295.

オリジナル論文として引用される有名な論文ですが、SADのコンセプトに関する本当のオリジナル論文は実際には日本人によって書かれました。
元村勲(1932)群聚の統計的取扱に就いて. 動物學雑誌 44:379-383.

で、それを理論化して、MacArthurのいわゆるbroken-stick modelのオリジナルを作ったのも日本人だそうです。
沼田眞,延原肇,鈴木啓祐(1953)植物群落と等比級數法則.植物生態学会報3: 89-94.

この辺の詳細はこちらの論文を参考に。
Doi H, Mori T (2013) The discovery of species-abundance distribution in an ecological community. Oikos 122:179-182.


ジョグ10㌔


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