Sunday, March 31, 2013

日本では今年度最後の日です。気がついたら。早い。そんな季節感もなく、一年の25%が過ぎたことにビックリして、あと一年しか身分保障がないことにただただ焦りを感じるだけです。

本日は大家さんと交渉しまして、家賃を500元値下げしてもらいました。

ノラ犬@陽明山1000m付近の霧の中

Saturday, March 30, 2013

本日は、CK研のフィールドに随行。陽明山に植物の植木鉢を置いてきました。これは、どこかほかの場所の株で、いわゆるコモンガーデンの移植実験です。植食者の選好性を見るようです。移植株は、陽明山の上の方(標高1000m越え)のところと、台北駅近くの淡水河沿いの河川敷におきました。標高が違うのは、この実験は気候変動に絡んだテーマだからです。(詳細は、長く書くのは面倒なので、想像してください)。

実証研究者のいう「簡単なフィールドワークだから」は、技術的には簡単でも、体力的、もしくは精神的に(寒さや雨にやられたり)それほど楽じゃないということが理論屋としてはこれまでもしばしばありまして、今回もそんなことを言われてどれほど大変なのかと心配していたのですが、車で植木鉢を運んで、途中で停車して、鉢を草むらに放置して、また車に乗り込むだけ。いやー、簡単でした。

午後は学生と改訂の続き。


Friday, March 29, 2013

本日も引き続き、学生と論文の改定作業の続き。基本的に学生が一度全部書き上げているのですが、それを一文一文、確認と訂正と、ついでに英語の書き方を教えます。revealとsuggestとinferは違う。

午後は最後の公募面接セミナーがありまして、歓迎パーティーをして、終わってから改訂作業の続き。M&Mまで完成。

生態学以外の人は、生態学の意味を誤解していることがよくあります。生態学は、生理学ではないし自然保護の学問でもありません。

さっそくPPMR論文IIのリクエストが来た。

Thursday, March 28, 2013

複数の研究を同時に進行することがよくあります。

というか、常にそうです。そうではない人もいるかもしれませんが、たいていの人は同時進行ではないでしょうか。人それぞれの理由があると思いますが、どういう理由なのでしょうか。
  1. 最も大きな理由としては、業績を増やさないと就職できないプレッシャーがあるからでしょうか。年に1本でもインパクトのある仕事をできれば十分なのかもしれませんが、それができない二流の自分は数を稼がないといけないのです。という強迫観念。
  2. それから、分野の違う人との共同研究は楽しい(ですよね)。だから、共同研究をしていると、自分のメインテーマ、他の人とのサブテーマ、他の人の為の補助とか、同時進行になります。
  3. タイミングの問題もあります。雑誌に投稿したり、人に読んでもらうと、数週間や数ヶ月も待たないといけないので、その間に次の研究を始めます。前の研究が戻ってきて、追加の解析などをすると、結果的に同時進行になります。
  4. 実証研究者の人だと、生き物を飼育したり実験デザインを組んでいたりするので、複数の実験を同時に進行させたほうが効率が良い場合があります(たぶん)。同時進行している間は実りがなくても、しばらく後で量産している人を何人か見てきました。
  5. それから、これが自分の場合、けっこうあるのですが、途中で飽きて次のテーマを探してしまう、です。飽きたというよりは、行き詰ったというというほうが正確な場合が多いかもしれませんが。なかなか進まないので、その間に他のことをして、アイディアが浮かぶのを待つという感じ。理論の場合、そういう人は多いのではないでしょうか。
本日は学生の改訂稿を読んで、その打ち合わせ。自分が学生のときは改訂もエディターへの返信レターの書き方も思考錯誤の独学で、それも良い部分はあるのかもしれないけれど、直接教えたほうが良いところもあるような気がします。教えるところと学ばせるべきところのバランスが難しい。どちらかに偏るのは簡単だけど。自分が教えてほしかった部分を教えたらよいのでしょうか。

こちらで興味深いというか、日本が特殊なのかよくわかりませんが、コレスポは基本的に指導教官がやることになっています。自分の場合、KTさんもYMMRさんもそんなこと何も言わなかったから、論文は主著者が投稿するものであり、コレスポなんていうシステムがあるなんて知らなかったなぁ。

Wednesday, March 27, 2013

文献漁りを数本追加。目を通す。

とりあえず多く読む。
大事だと思っているので2回言いました。論文をたくさん読むと、当初の予想外の別の問題を見つけることがあります。そうやって、次の新しい研究のネタを決めたりします。実証研究の人の研究発表を聞いたり議論をしながら数理モデルを考えることもありますが、自分の場合、論文を読みながらモデルを考えることもあります。先週からの文献漁りで、三個のネタが出てきました。でも、「考えたいけど、一人でやる時間が無い。でも、面白い問題だから早くやりたい」という感じで精神的に良くないです。

だれか数理モデルの得意な人いませんか?(つぶやいてください。)

ついでに宣伝ですが、PPMR論文IIがオンラインになりました。
Takefumi Nakazawa, Shin-ya Ohba, and Masayuki Ushio (2013) Predator–prey body size relationships when predators can consume prey larger than themselves. Biology Letters, on line first

サイズデータを眠らせている人いませんか?(つぶやいてください。)

サイズベースの個体群・群集生態学をしていると最近は言うようにしています。ここで「サイズ」とは「個体サイズ」であり、ステージや齢も含みます。ようは、個体成長と生活史サイクルを考えようということです。種の(平均)サイズを考えようと言っているわけではありません。種平均のサイズアプローチは時に誤解を招くというのが最近の定説です(詳しくは上の論文を読んでください)。

午前中は、海洋の公募面接のプレゼンがありました。カナダでポスドクをしている台湾人でした。風当たりが強かったような気がしますが、まぁどうなんでしょう。

午後はDNAデータの解析準備をして、夕方は学生の論文の打ち合わせ。こちらは早く終わらせないといけない。

某私大の農学部で公募バブルがあるようですが、出せる気が全くしません。

Tuesday, March 26, 2013

レビューは約60本弱に目を通して、ほぼ終了したことにします。もう大体ストーリーはできました。あとは原稿を書き始めてから、考えながら補足文献を探します。とりあえずモデルの構築と解析に着手できる段階に来たところでしょうか。モデルの解析は1年以上ぶりなので、楽しみにしています。他の仕事を忘れて没頭したい。

とりあえず多く読む
文献漁りをするときは、自分の話ととくに関係がありそうな論文を精読するのは勿論ですが、周辺の関連トピックであってもレビュー論文や多く引用されている論文にも全体的に目を通します。自分の話と直接的には関係がなくても、説得力のある話を構成するためには必要そうな情報が書かれていたりします。そういった情報はたった一行で書かれていたり、構想段階ではその重要性には気が付かなくても、あとで原稿の執筆中や改訂中に役に立つ情報がある気づくことがあります。だから、構想中の文献漁りでは、その時点で必要と思う以上の情報を集めるようにしています。自分でももういいんじゃないかなと思っても、とりあえず50本ぐらいを目処に読むことにしています。そのほうが結果的にはうまくいく様な気がします。急がば回れです。
補足文献を入れると100本くらいになります。この数字は新しいテーマを始めるときの目安にしています。理論以外の人はどうかわかりません。もしかしたらもっと少なくてもよいかもしれませんが、理論屋はテーマがころころ変わるので、その都度勉強しないといけないのです。

引用に着目する
それと、文献漁りをするときは、読んでいる論文の結論だけではなく、その中で他の論文をどのような文脈で引用しているのかをメモします。また、その後の他の論文でどのような文脈で引用されているのかもチェックします。そうして、文献漁りの標的となる論文を上に下に探しています。文献漁りをするときは論文検索システムでキーワードを使って論文を探すと思いますが、最初の数本はその通りですが、途中からは引用ネットワークを使って論文を探します。その方がその分野の知見や発展の歴史を体系的に得ることができると思うからです。

夕方は停滞気味のDNAデータの解析。今日は何とか進歩があり、データ解析の80%ぐらいのところまで目処が立ったのではないと思います。まだ結果も出ていないので先が長いです。生態学のとある人が、集団遺伝に手を出したらあっというまに2,3年なくなるっていっていたが、まさにその通りになってしまっている。

漫道コバヤシが最高に面白かった。ドラゴンボールのストーリー終了後のキャラクターの人生について、鳥山明が公式に答えている!ヤムチャはホストクラブで働いたり、天津飯は分身したり4本の手で農業をしたり、チャオズは超能力を使って大金を貯金しているらしい。まだ続くのかなー。

ジョグ5㌔
途中で雨が降ってきた。

Monday, March 25, 2013

文献を漁って今のところ約30本。イントロは頭の中でもう大体できている。あと20本に目を通して、モデルを作り始める。2本分の話になる予定。

午後は定例のラボセミナー。いよいよZがライフサイエンスの学生のお方が発表がうまいと明言してしまった。

またまた日本-台湾の航空路線が増えました。ニュース
エバー航空が4月から定期便の新設や増便で、日本線の運航便数は週67便、乗り入れ拠点は11カ所に増やす。4月3日に桃園~岡山(週2便)が、5月2日に桃園~旭川(週3便)がそれぞれ就航するほか、昨年10月に就航した桃園~函館は週2便から、5月1日以降は週4便に増やす。一方、中華航空は桃園~高松便を21日就航した。台湾と四国を結ぶ初の定期便だ。(中央社フォーカス台湾)

だそうです。

Sunday, March 24, 2013

見つからない文献を人に聞きまして、モデルにあてはまりそうな話をいただきました。モデルの一般性が上がりました。

最近、円高がちょっとだけ回復している。

散歩5㌔

Saturday, March 23, 2013

ひたすら論文を読みます。

裏門の入り口でジュースおばさんのジュースをやっと買うことができました。ドラゴンフルーツでしょうか、これは。何買おうか迷っていたら、なんか無理やりに、これにしときなさいって買わされました。一杯30元(約100円)。



Friday, March 22, 2013

論文を読んでいます。今日は良いレビュー論文を見つけて幸せな気分になりました。ついテンションが上がって、学生と論文の打ち合わせの話が自分の研究の話になってしまい、それを思い出して反省。

桃園(台北)-高松便が就航しました!
チャイナエアラインで毎週木、日曜の週2便。有り難い。これで何時でも美味しい讃岐うどんを食べられます。ちょっと検索してみた結果、台湾と日本の路線は2013年3月現在では以下の通りです。どんどん増えています。

桃園(台北)-旭川(木のみ)
桃園(台北)-釧路(金のみ)
桃園(台北)-帯広(水のみ)
桃園(台北)-新千歳(毎日)
桃園(台北)-函館(月・水・日)
桃園(台北)-仙台(木・日)
桃園(台北)-成田(毎日)
松山(台北)-羽田(毎日)
桃園(台北)-新潟(水・土)
桃園(台北)-静岡(火・木・金・土)
桃園(台北)-中部国際(毎日)
桃園(台北)-小松(毎日)
桃園(台北)-富山(月・金)
桃園(台北)-関西国際(毎日)
桃園(台北)-岡山(水・土)
桃園(台北)-広島(毎日)
桃園(台北)-高松(木・日)
桃園(台北)-福岡(毎日)
桃園(台北)-宮崎(水・土)
桃園(台北)-鹿児島(火・木・金・日)
桃園(台北)-那覇(毎日)

日本の皆さん、台湾へようこそ!

桃園(タウエン)は台北市街からバスで40分ぐらいのところにある国際空港で、松山(ションサン)は台北市内にある国内空港です。

ジョグ10㌔

Thursday, March 21, 2013

査読コメントを書いてさっそく送った。待ち時間10日なので早いほうがと思う。コメントは激辛だけど、日にちを延ばさないだけ優しいはずだ。いちおう再投稿OKにしてあげた。自分の仕事より人の仕事を優先させるというのは、全体の効率を上げるためになると何となく考えています。でも、これってちゃんと証明されている?

論文読み週間に入りました。

夕方から月一の分野横断の環境セミナー。本日は、人間社会の環境変動に対する脆弱性評価に関する文化人類学研究でした。vulnerabilityとかsensitivityとかadapationabilityとか定義が曖昧な気がするのですが、とある台湾の原住民の幾つかの集落でそれらを評価しています。生活基盤などの中身や農地状況など沢山の項目を文献調査とインタビューで数値化しているようですが、どのように標準化しているのかよくわかりませんでした。その辺も教授陣で議論していたようですが(中国語でよくわからなくて)、「一般化できるのか」とか、「その場所を選んだ理由は」とか。けっきょく社会科学はその辺では評価せず、n=1でも面白ければ評価されるし、統計も全然使わない気がします。どちらが正しいとかではなく、自然科学と社会科学の違いを感じます。

学部のときに自然科学と社会科学のギャップにびっくりした経験を思い出しました。実は、学部のときは文化人類学を副専攻としてやっていました。文献調査やインタビューもしました。自分で取ったデータをどのように一般化して議論するか悩んでいるときに、D院生と思われる、とあるRAの人が「そんなことを考えなくて良い。n=1が大事なんだ」みたいなことを言ったのでした。生態学を学び始めた自分にとって、その言葉はとてもショックで、いよいよ生態学や数理生物にのめり込んだ記憶が有ります。

文化人類学自体はとても面白くて、本を読んでも面白くて、そのときの教官が「文化人類学はどんなことでも研究対象になる」と言ったので、自分の興味のあることができるかもと思っていました。副専攻で自分は、滋賀県のとある鎮守の森の形成の歴史を調べていました。田舎では、田んぼの真ん中に小さくて密度の濃い森が残っている風景がよく見られます。その中にはたいてい神社があります。それが鎮守の森で、田んぼの開けた感じと、森の鬱蒼とした感じのコントラストを遠くから見ると、何ともいえない、不思議な気持ちというか、ノスタルジーを感じます(よね)。よく考えてみると、この構造はとても不思議で、周囲は田んぼで開拓しているのに、森は大事な場所として守っているように見えます。

鎮守の森は神聖なのか、そうではないのか?田んぼを守るための森という解釈もありますが、歴史を見ていくと、森や林を開墾して神社の周囲だけ残したという経緯があったりします。「森」は「杜」で神様の家という意味がありますので、神聖な場所を人間が開いたというわけです。これは良い悪いのか。食料事情もあり開墾しなければいけないので、その代わりに、残った森を大事に扱うというのが日本人の精神なのではないかというのが自分の仮説でした。

(※ 学部生の解釈なので信じないでください)

実は似たような話はモンゴルの家畜にも当てはまるようです。モンゴルでは、大きな牛や馬(特にメスや威厳が有るように見えるオスも)は大事に扱われるようで、野生で見つけても狩ったりしないそうです。それは、他の個体を殺すことに対する代償だったりするようです。その辺の議論を一般化するときに、先の言葉を言われた次第であります。

Wednesday, March 20, 2013

午前の公募面接セミナーを聞き逃した。ただ忘れてただけです。とても楽しみにしていただけに残念。しかも面白かったらしいし。最近ぼけてるなぁ。

査読原稿を再読。コメントを書きはじめる。

また美味しい水餃子のお店を見つけてしまった。

Tuesday, March 19, 2013

進化は種の存続のためと考えている人が時々いて悲しくなることがあります(よね)。実際には、自然選択は種ではなくて個体に働くものと現代の生物学は考えています。一部ではまだ定着していないかもしれませんが、学問上はもう常識のはずです(よね)。

ところが、生態学は個体ではなく基本的にを基本に考えています(種の定義の問題は置いといて)。例えば、
競争排除則
「同じニッチ(生態的地位)にある複数のは、安定的に共存できない」
食物網は「生物群集内での生物の捕食(食べる)・被食(食べられる)という点に着目し、それぞれの生物群集における生物種間の関係」

ウィキで申し訳ないですが。

だから何だってことはないのですが、相互作用だって本当は個体間で働いてるのだから、改めて考えると何かとてもモヤモヤして気持ち悪くなってくるのです。別に個体ベースモデルをしよう、って言っているわけではなくて。でも何となく、「自然選択は種ではなく個体に働く」と言っているのに、どういう理由で生態学者は種を基本に考えているのだろうか。便宜上?基本のプロセスは個体ベースになっているから問題なし?たぶん、僕の考えすぎなのかもしれないけれど。そんなことを考えていて、昨日のセミナーをさぼってしまいました。もしかしたらサイズベースの生態学はこの問題をクリアできるのかもしれないかな。

某所で発表予定のスライドは概ね完成したことにします。時間は1時間くらいということで、スライドは60枚弱。疲れた。

夜はCK研のラボセミナー。18時半~21時。M1院生も増えたりM2に進級したりで、なかなかハードなセミナーになってきました。今月末にフィールド調査に連れてってもらうことに。

グーグルで「ラーメン、つけ麺、僕イクメン」で5000件以上もヒットして、自分の発想の陳腐さにがっかり。

Monday, March 18, 2013

WBC負けた。ガオピーア。

産経新聞
湖底遺跡、変色、エビ大量死500匹…これが琵琶湖の底、新型ロボが発見

ヨコエビはエビじゃない(何度言ったらわかるんだー)

Uしが育休を取ることになったらしい。「ラーメン、付け麺、ぼくイクメン」って今度、会ったら言ってもらうんだ。

短パン部の活動が始めりました。

ジョグ10㌔

Sunday, March 17, 2013

朝から野球かと思っていたら、時差の関係で日付は明日だった。早起きしたのに。

学会の感想で書き忘れたこと。

30回くらい、MK研ですか?って聞かれました。とくに初対面の人で、名札を見せたとき。知り合いの人にも言われました。最後のほうはめんどくさくて、えへへ、とか笑いながらMK研ってことになってたかもしれないです。早くJSPSの採用者名簿を更新してほしい。

Saturday, March 16, 2013

家でおとなしくスライド作り。

また面白そうなレビュー論文が出ました。
Tack AJM, Dicke M (2013) Plant pathogens structure arthropod communities across multiple spatial and temporal scales. Funct Ecol, in press

まだ読んでいないのですが。病気に感染すると、植物の形質が変わって、昆虫群集も変わって、一方で媒介者である昆虫の分散行動も変わって、いろいろと面白くなるのだと思います。こっちのネタも考えたいのですが時間がない。学生がいたらやってほしい。

そういえば、グーグルリーダーが7月に終わるらしいですね。参りました。
google reader後を考える

とある研究者のブログでも。
The terrifying death of Google Reader

Friday, March 15, 2013

発表スライド作りに勤しんでいます。

最近、挑戦しているスライドの作り方があります。普通は、椅子に座ってパワポと睨めっこしながらストーリーを考えると思いますが、そうではなくて、デスクから離れた場所で、例えば散歩しながらとか、ジョギングしながらとか、大学と家の往復を歩いている時間にストーリーを考えるようにしています。ようは、パワポを見ずにストーリーを考えます。どうしてかというと、PCモニターを見ながら考えると、「どのように図表や絵を見せたいのか」を考えることが目的になってしまい、伝えるべき大事なメッセージが曖昧になってしまう気がするからです。しかも、論理も分かりにくくなる気がします。

そうではなくて、誰かと話しているような感覚で、その人に説明するように、外で歩きながらストーリーを作ります。だから、視覚ではなくて、ロジックの分かりやすさを考えます。その上で、こんな図表があったらもっと伝わるのにという場面がありますので、そうしたらどの図表を出すのかを考え、デスクに戻って作成します。要は、手持ちの図表やデータありきストーリーを作るのではなく、ストーリーをまずは作ってから効果的な図表を作るという順番です。時間の節約にもなるのではないかと期待しています。某ジョブズの真似をしているわけではなく、そのほうがストーリーを効率よく作れる気がするからです。

散歩に行ってきます。

夜は南投人の人たちと飲みすぎた。永康街にあるマイナス20度のロシアンバーで、学生がウォッカで撃沈。

Thursday, March 14, 2013

学会の感想の続き。

5月に台湾で虫取りを手伝ったときの論文がもう出たこと聞きました。
Yamazaki E, Kawakita A, Sakai S (2013) Modified leaves with disk-shaped nectaries of Macaranga sinensis (Euphorbiaceae) provide reward for pollinators. Am J Bot 100: 628-632.

目的も聞かずに網を振っただけで(ちゃんと捕獲しました)、論文も読んでいないので結果はよくわからないのですが、何かの植物の送粉者を見つけたようです。謝辞だけ確認。仕事が早い!

本日は、某所で発表予定のスライド作りに手を付けつつ、行き詰って、査読原稿に目を通すことに。まぁ、複雑なデータデザインで、読みにくいし、わかりにくいし、仮説も無いし、先行研究と同じって言うだけでだけで、まぁよくあるパタンです。解析方法にも問題あるようで、せっかくの良いデータセットなのに勿体ない。とりあえず、スライド初版を完成させよう。

昨日雨が降ったので、空気も綺麗になっているだろうし、ジョグ10㌔

そろそろ玉山行くころ?

水生生物の生態系サービスの調査風景@沼津
健全なシステムでした。

Wednesday, March 13, 2013

学会の感想の続き。

機能的反応と数の反応を混同している発表している人が複数人かいました。

機能的反応(functional response)とは、獲物の密度に応じて、捕食者が獲物を獲得する「効率」が変化することで、数の反応(numerical response)とは、増殖や集合などによって捕食者の「密度」が変化することです。前者はその関数形によって、タイプI~IIIに分類されています。後者も、繁殖や死亡を介した人口学的反応(demographic response)と移出入を介した集合的反応(aggregational response)に分けられます。

誤った使用例として、獲物の密度に応じて、捕食者が標的とする獲物を「スイッチ」することを機能的反応、獲物の「捕獲効率」が変化することを数の反応(実際は機能的反応)と説明している人がいました(ハリガネムシの某さんとか)。注意しましょう。

機能的反応と数の反応に関する古典論文です。
Solomon (1949) The natural control of animal populations. J Anim Ecol 18: 1-35.

人口学的反応と集合的反応については以下の論文は必読です。
Takimoto et al. (2009) Timescale hierarchy determines the indirect effects of fluctuating subsidy inputs on in situ resources. Am Nat 173: 200-211.

新しい話をOHP論文と名付け、文献を漁ってみました。実証研究では最近に幾つかあって、まだその分野の発展が期待されていること、数理モデルはまだ提唱されていないこと、などを確認しました。モデルの解析はそれほど難しくなさそうなのですが、幾つかの場合分けが必要なようです。

某事務書類を一つ片付けました。

Tuesday, March 12, 2013

生態学会に行って良いことの一つは、生き物好きの人と話ができることです。普段は研究の話ばかりで、「相互作用が何とかかんとかで安定性が云々・・・」という感じで、それはそれで面白いのですが、たまに生き物を純粋に語れる人がいて、そういう人と話す、というか、色々と教えてもらえることが楽しかったりします

札幌の生態学会ではヨコエビについて熱く語る魅力的な学部生を見つけたました。ふと検索したら、ちゃんとウェブで公開されていました。
東京湾のヨコエビガイドブック

今回の静岡の学会でもそんな人に出会いました。現在、四国の某国立大学の3回生、水生昆虫ラブの男性の方で、本名は失念してしまいましたが、ミッチェルと研究室では呼ばれていました。「研究者としては?」と聞かれると、未知数としか言いようがありませんが(生態学の研究と生物愛は負の相関がありそうというのが経験則ですが)、貴重な人であることは間違いありません。

夕方からCK研ラボセミナー。残念ながらWBC日本vsオランダを見逃してしまいました。帰宅してすぐにテレビをつけると、9回表2アウト、最後の一人でした。勝った瞬間だけは見ることができましたが、物足りない。次は準決勝で、日曜の9時(台湾時間)です。相手はドミニカではないかと予想。これまでの勝率で見ると日本有利のようです。

本日は熱泉調査で思いついたモデルをちょっと計算してみました。計算はすぐに終わって面白いことがなさそうなかんじなのですが、系の新規性と解析の明瞭さでは評価されるかもしれません。新規性については、モデルでは新しいと思うのですが、実証研究をレビューしないといけません。

査読依頼が舞い込んで来ました。

Monday, March 11, 2013

午前中は荷物の片付けとか選択とか。午後から出勤してPPMR論文IIのプルーフ校正と、その後は定例のラボセミナー。

流行りの研究が間違っていることを示すために、それをするという矛盾と苦悩。研究って大変だ。

台湾の食事が恋しくて、今日は昼は排骨飯、夜は水餃子。そういうわけで、せっかく買った大量の和食土産はなかなか消費されなかったりします。おやつと酒の肴というなの非常食ですね。

日本酒2瓶、紀州梅にんにく、鰹角煮、鮪酒盗、ゆず大根、わさびめかぶ、栗羊羹、ゆず羊羹、都こんぶ、日本限定プリングルス2本、干し芋、桜えび茶漬け、桜えび煎餅、静岡限定桜えび味噌、静岡コーラお茶ドロップ、静岡限定ばかうけ、静岡限定アポロみかん味、静岡限定みかんキャラメル、黒いキャラメル、静岡茶そば、それと、うなぎボーン。

東日本大震災から2年が経ちました。
謝謝台湾 m(_ _)m

Sunday, March 10, 2013

本日も引き続き、熱泉と水生生物の調査。

で夕方、静岡空港発の便で台北へ。空港では散財して悔いなく和食を買い漁り。深夜0時過ぎに回家了。荷物の片付けや洗濯をする元気はなくもうクタクタ。


Saturday, March 9, 2013

午前中はOさんと研究打ち合わせをしまして、データセットはまだ確認していないのですが、PPMR IVができそうです。

で、午後は熱海に行きまして、熱泉と水生生物の生態系サービスを調査しました。熱海で一泊!(水どう風に)

思っていたより早い開花で今年は見れました

Friday, March 8, 2013

宮地賞の受賞講演はどれも素晴らしかった。あんな発表できる気がしない。素晴らしすぎる発表をすることは、「自分にもできるかもしれない」という若手の挑戦意識を逆に削いでしまっている気がしてしまう。それくらい素晴らしい話だった。誰かパトスを教えてください。

宮地賞を聞いて、Uしと近所の温泉へ。お肌ツルツル。午後は、日本で唯一と思われるサイズベースのフィールド群集生態学をしているNKGWさんの話を聞いて満足。懇親会では、みんな頑張って就職活動しているので、研究者って大変だなぁと思いながら、シューマイがまずい。二次会は気が付いたら動物生態の人たちにお世話になりました。コンビニでスイーツを偵察して、JOJOを立ち読みしていたYMNKさんを注意して、12時に回飯店。

近過去復元に関する和書のチャプター(博物館標本の利用について)を書くという仕事を賜った。形態や進化でやっている人はいるけど、生態重視でやっている人は全然いないですから。破壊可能な標本サンプルがまずないのです。こういうのを就職活動というのでしょうか。

WBCは日本が勝ちました。

Thursday, March 7, 2013

10時過ぎに会場着。午前中はブラブラして、ポスターを鑑賞して、午後は動物群集に聞きに行って、途中で自分は動物-植物で発表。かなりわかりやすく話したけど、本質的な質問が無くて残念。双安定性の説明とかしたくないよー。台湾の方が質問が鋭かったなぁ。

夜は、破壊王に車を出してもらって沼津港で寿司を堪能。味噌汁が感動的に美味しかった。で、天神の湯に入って、飲んで2時に回飯店。


Wednesday, March 6, 2013

学会は二日目から参加。静岡駅から歩いて会場まで。

午前中はパルス資源。どの話も面白かったです。タイムスケールと空間スケールで統一的に理解できそうな気がします。来年、海外から人を呼んでシンポを企画するモチベーションが上がります。

ポスター審査があったので、他の面白そうなポスターを話をちゃんと聞けなかった。一番おもしろかったのは、ダムができるとアユが美味しくなる話。

午後は、ま新しい企画が無かったので、ブラブラして、夜は高知の人たちと魚とお酒を堪能。有名なお店らしく、数理組みや東北の人たちとも二次会で合流。KRKWさんはやっと落ち着いたらしい。そして、センター時代を反省していた。2時過ぎ回飯店。

Tuesday, March 5, 2013

昼過ぎに桃園から飛んで、静岡富士山に夕方に到着。市内までのバスがなかなか来なくて、1時間ぐらい待って、ホテルには20時にチェックイン。PPMR論文IIが正式に受理された旨のメールが来ていたので、共著者に転送して、さっそく近所の静岡名産が自慢らしい居酒屋へ一人で祝杯。静岡おでんとニジマスの刺身、地酒を少々。おでんは思ったほどじゃなかったかも。刺身はやっぱり旨いなぁ。コンビニでスィーツを偵察して回飯店。発表の準備をまだしてない。
本日は定例のラボセミナー。一人目は森林からの有志参加の学生?いちおう海洋のラボなので、それなりに内容を調整しないと学生もついていけないはずなのですが、専門的用語を駆使して詳細な解析をひたすら話すという残念なプレゼン。データ自体はとても貴重なものはずなのですが、イントロでその重要性を非専門化向けに説明しないので、なお残念。

続きましては、古典論文の輪読。一本目は種-個体数分布(SAD)について。
MacArthur RH (1957) On the Relative Abundance of Bird Species. PNAS 43:293-295.

オリジナル論文として引用される有名な論文ですが、SADのコンセプトに関する本当のオリジナル論文は実際には日本人によって書かれました。
元村勲(1932)群聚の統計的取扱に就いて. 動物學雑誌 44:379-383.

で、それを理論化して、MacArthurのいわゆるbroken-stick modelのオリジナルを作ったのも日本人だそうです。
沼田眞,延原肇,鈴木啓祐(1953)植物群落と等比級數法則.植物生態学会報3: 89-94.

この辺の詳細はこちらの論文を参考に。
Doi H, Mori T (2013) The discovery of species-abundance distribution in an ecological community. Oikos 122:179-182.


ジョグ10㌔


Sunday, March 3, 2013

WBCを見ました。午前中は台湾がオランダに8-3で快勝。オランダは先日に韓国を破っているので、次のラウンドに進出できる可能性が期待できます。次は5日夜の台湾vs韓国ですが、たぶん見れないかも。

夕方から日本が中国に勝ちました。5-0で快勝かと思いきや、最後の失点が勿体ないですね。でもとりあえず、先日のブラジルに引き続き、2勝目。こちらも次のラウンドに進出できそうで安心。日本と同じA組みのキューバもブラジルに勝ったらしいです。日本vsキューバは6日夜です。こちらもたぶん見れないです。

いずれにしても、台湾も日本も勝ち上がりそうなので、台湾vs日本が見られそうで楽しみです。あ、でも8日の昼or夜なので、やっぱりこれも見れないかも。う~ん。

Saturday, March 2, 2013

PPMRIIIについても構想中です。これがなかなかまた面白い話になりそうなのですが、他にもやることが色々とあり、今年の内に書くことが目標です。

もう季節は春になったのかなと思って今週は半袖も引っ張り出してきたのですが、またちょっと気温が低下してきました。静岡の準備もしないと。


Friday, March 1, 2013

PPMR論文IIがやっと受理されました。まだ編集リバイスが必要だけれど。英語のニュアンスはやっぱりまだ完璧じゃないということですかね。でもまぁいちおう

Nakazawa T, Ohba S, and Ushio M. Predator-prey body size relationships when predators can consume prey larger than themselves. Biology Letters, accepted

タイトルを見て、「そんなテーマがなんで論文になるの?何が新しいの?」って思う方も多いのではないでしょうか。共著者のお二人も最初はそんな感じだったと思います(それなのに付き合って貰って感謝です)。

その理由は、サイズ依存性や個体成長ニッチシフトは古くからあるテーマですが、相互作用の視点を入れた群集生態学では今まさに発展している分野だからです。

Population and Community Ecology of Ontogenetic Growth
André M. de Roos & Lennart Persson
Monographs in Population Biology 51, Princeton University Press, Princeton (2013)