Monday, April 8, 2013

カムバック・トゥ・ザ・リアリティ

査読論文を読みました。読んで、なんで自分のところに回ってきたのか推測できました。原稿の内容はあの人のテーマにとても近くて、それで最初はレフリーの依頼がその人に来たけど、でも忙しくて、そういうわけで自分を推薦してくれたということしょうか。受賞おめでとうございます。

原稿の内容は、ちょっとひどいですね。イントロでの先行研究のレビューは良いのですが、その直後に「本研究では・・・」って、何の問題に取り組んでいるのかよくわからなかったです。でももっと深刻な問題は、モデルの式が明らかに間違っていたことです。こういうことは誤植としてはよくあるのですが、その後の解析部分もそれを引きずっているようでした。結局、結論も不確かになってしまい。。。議論も結果のリピートだけで。大物の人が書いた内容とは思えなかったです。

午後はラボセミナー。セミナーの目的を今一度、確認したい。JC仮説は小空間・短時間スケールの話だけど、密度依存的な負の要因を考えているわけで、もっと大空間・長期間スケールの現象にも応用できないか妄想してみた。たとえば、新しい種は近縁種の周辺に誕生しやすくて、でも近すぎると競争や捕食が強いから(これで密度依存的な負の要因に相当)、結果として種の分布がレギュラーになるとか。。妄想ですが。

その後、学生と改訂の続き。何とか読める程度の形にまでまとまりまして、自分の任務は完了。

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