Wednesday, December 5, 2012

玉山行三日目
玉山主峰にアタックをします。が、確認するまでもなく、外の天候は猛吹雪です。山小屋の扉に風がバタバタと当たり、雨か雹がバチバチちと屋根を鳴らしています。参った。山小屋を出て、昨日来た道を戻り、玉山主峰への分岐点まで行きます。全身防水カバーしていますが、予想以上の寒さにやられています。分岐地点でバックパックをおろし、そこから身一つで約4000mの頂上を目指します。標高500mほどを距離1.5キロで1時間半ほどかけて登っていきます。かなりの勾配です。そして、寒さと、何より風が厳しくなってきます。最後の数百メートルは、ほぼ断崖絶壁。足場も狭くて、打ち付けてある鎖を握って風に飛ばされないように進むのですが、手がかじかみ、足場も滑りやすく、本当に死んでしまうのではないかと思いました。人生で初めて死を覚悟した機会でした。素人が雪山登山をしていけません。何はともあれ、何とか登頂には成功しましたが。この日に撮った写真は頂上での記念撮影のみ。本当は写真を撮る余裕もなかったのですが、登頂成功した証拠だけは残しておきたかったのです。他の人の記念写真と比較していただければ、天候の悪さが伝わるでしょうか。残念ながら楽しみにしていた絶景は何も見えませんでした。立ってるのもやっとの状態です。記念撮影後、すぐに下山をしました。下山も命がけ。標高3500mほどまで降りると、雪は雨に変わり、植物も生えて強い風を体に受けることもなくなりましたが、防水ジャケットに浸み込んでくる水と寒さにやられました。満身創痍でそのまま3時間ほど登山口まで下山しました。その後は山荘で着換えて、車で東埔まで戻り、東埔温泉で寒さと疲労を癒しました。後で知ったのですが、本日は初冠雪の日だったようす(ニュース)


2 comments:

  1. ニイタカヤマノボレ一二〇五。。。
    とにかく、登山から無事に帰ってきて良かった

    ReplyDelete
  2. いや、本当に怖かったです。
    あの断崖絶壁は夏の快晴の日でも危険だと思います。

    ReplyDelete