Friday, January 25, 2013

学会初日
まずは会場にいきまして登録をして、要旨集や名札などを受け取ります。で、最初はどこかの外国人の招待講演でした。会場の大学に客員滞在している人のようです。驚いたことに中国語で講演をして、同じ外国人としては妙なプレッシャーを感じさせてくれます。そういうわけで話の内容は完全にはわからないのですが、生態学というよりは生態学に関する科学哲学の話のようです。生態学には、科学の態学、政治の生態学、ロマンの生態学というのがあるらしい。科学の生態学というのは、普通の研究としての生態学でしょう。政治の生態学というのはもう少し応用の側面があるようです(それならsocialやappliedという言葉の方が妥当がと思いますが)。ロマンの生態学というのは、より趣味に近いものかもしれません(love of natureといっていました)。で、彼が何を言いたかったのかというと(推察ですが)、ecologyという言葉には、eco(家)という意味が含まれており、我々の家である家、つまり地球と、我々つまり人間の関係に着目して、もっと応用的にやりましょうということらしい。個人的な解釈ですが、学生に聞いても大体そういう話だったらしい。ま、その結論には文句が無いのですが、その語学的な説明には何も説得力を感じませんでした。だって、地球は他の動物にとっても家だから。同じ理屈で応用生態学をやめましょうと言えてしまう。それと、ecologyは中国語では生き物の行動(態)の学問であり、家という本来の意味を含んでいないと言っていた。だから何さ。生態学の語源は日本にあって、既存の生物学とは違く学問体系を作ろうと独自の考えから生まれたものなので、ecologyの翻訳として造られたわけではないのに。

午後は、個体群・群集生態で自分の発表をしまして。Zと知ってる学生からしか質問は来なかったのですが。話した内容はばっちり伝わったと思います。こないだの札幌のワークショップで会った台中や台南や高雄の人たちにもあって挨拶したり。

夜は、いつものビール部の学生(翌日発表)と森林の人で海岸までタクシーを走らせ、海鮮を堪能。台湾の食べ物はだいたい全部美味しいのですが、和食だけはだいたいイマイチで、でもここは刺身も旨くて参った!ビールもたくさん飲んで、明日の発表で失敗する理由が見つからない。


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